【コラム11】拒否されても大丈夫|“嫌がるからもう無理”と思った時に読んでほしい話
「もう切らない!」
「嫌だ!」
「触らないで!」
「帰って!」
髪を整えようとした時、そんな言葉に戸惑ったことはありませんか?

例えば、
・認知症の親御さん。
・感覚過敏のあるお子さん。
・医療的ケアがあるお子さん。
・発達特性のある方。
・障がいのある方。
・体調に不安がある高齢の方。
・美容室に行こうとして怒ってしまった。
・途中でいきなり、嫌がってしまった。
・家で切ろうとしても拒否された。
そのたびに…
「私のやり方が悪かったのかな」
「もっと上手に声をかければよかった?」
「もう無理なのかな」
そう自分を責めてしまうご家族は、本当に多いです。
でも最初に、どうしても伝えたいことがあります。
拒否されるのは、あなたが悪いわけではありません。
そして、拒否された=もう整えられないでもありません。
少しだけ、その方の世界を想像してみてください。
■拒否=わがまま、ではないことが多くあります
私たちから見ると、“少し髪を切るだけ”かもしれません。
でも、ご本人の中では、まったく違う景色が見えていることがあります。
たとえば認知症の方。
・急に知らない人が近づいてきた
・頭を触られる
・何をされるか分からない
・怖い
そんなふうに感じていることがあります。
また、医療的ケア児や障がいのあるお子さんの場合、
・音が怖い
・振動が苦手
・首元の感覚が苦手
・髪が肌にくっつく感覚が嫌
・終わりが見えないことが不安
・初めての場所、人、匂いが怖い
ということがあります。
高齢の方でも、疲れやすい、眠気、体調不良、環境変化…
これだけで不安が強くなることがあります。
つまり、拒否=わがままではなく、
拒否=“怖い”“分からない”“不安”のサインのことが多いのです。
■「切ること」より先に、“安心”が必要なことがあります
ここ、とても大切です。
ご家族は、「切らなきゃ」と思うほど頑張ります。
でも実は、髪を切る前に大切なのは、安心してもらうことです。
今日は顔を見るだけ。
今日は話すだけ。
今日はハサミを見るだけ。
今日は5分だけ。
前髪だけ。
それだけでいい。
むしろ、それが次につながることがあります。
認知症ケアや発達支援の考え方でも、“安心できる経験の積み重ね”はとても大切だと言われています。
だから、
今日はできなかった。
途中で終わった。
それは失敗ではありません。
「今日は怖くなかった」という経験が記憶に残れば、大きな一歩になることがあります。
■ご家族が自分を責めてしまう理由
拒否されると、つい思ってしまいます。
「私が悪い」
「もっと頑張らなきゃ」
「ちゃんとやらなきゃ」
でも、ご家族はもう十分頑張りすぎていると思います。
毎日の介護。
通院、服薬、食事、睡眠、仕事、送迎、不安。
その中で、うまくいかない日があって当然です。
今日は無理。
それでも大丈夫。
それも、立派な選択です。
■今日から使える“安心につながる声かけ”
これは本当に大切です。
★NGになりやすい声かけ
×「ボサボサだから切ろう」
×「じっとして」
×「ちゃんとしないと」
×「前もできたでしょ」
×「いいから我慢して」
この言葉に悪気は一つなかったとしても、本人は
“責められた”
“急かされた”
“怖い”
と感じることがあります。
★おすすめな声かけは
〇「少し軽くすると楽かもね」
〇「暑いから少しさっぱりしようか」
〇「今日は少しだけでもいい?」
〇「嫌だったら止めようね」
〇「終わったら好きなことしようか」
ポイントは、
“正しさ”ではなく、“安心”を伝えること”です。
■家でできる“小さな整え方”
今日は切れなくても大丈夫。
・やさしく髪をとかす
・蒸しタオルで首元を拭く
・前髪だけ少し整える
・好きな香りを使う
・鏡を一緒に見る
・「昔こんな髪型だったね」と話す
そんな小さなことでも、安心につながることがあります。
■心が動いた、あるご家族の話
ある日、ご家族がこう話してくださいました。
「怒るから、もう無理だと思っていました」
以前、美容室で嫌がってしまい、周りの目も気になって、途中で帰ったそうです。
それから、「うちの親(子)は無理なんだ」と思っていました。
だから、ゆうびさんにお願いしたあの日も、
・全部切れなくてもいい
・途中で終わってもいい
・前髪と耳まわりだけでもいい
と思っていましたが、髪を切り終えたら
最後に、ふっと鏡を見て、少し照れながら笑ってくれました。
その時、「久しぶりに、この人らしい顔を見ました」ご家族が泣きそうな顔で言いました。
整えることは、髪だけではないのかもしれません。
その人らしさと安心。
そして、ご家族が少しホッとする時間。1
それにつながっているのだと感じました。
■ゆう美が大切にしていること
つくば出張美容サロンゆう美では、“ちゃんと最後まで切ること”だけをゴールにしていません。
・その方が安心できること。
・無理をしないこと。
・途中で終わっても大丈夫なこと。
・今日は話だけでもいいこと。
・その方に合う方法を探すこと。 を大切にしています。
・認知症だから無理。
・障がいがあるから無理。
・医療的ケアがあるから無理。
ではなく、“どうしたら安心して整えられるか”を一緒に考えています。
■最後に
拒否されると、心が折れそうになります。
悲しくなる日もあります。
怒られて落ち込む日もあります。
思い出してほしいです。
拒否は、“あなたが悪い”ではなく、“不安のサイン”かもしれないということ。
そして、今日は無理でも、少しずつ安心できる日は来るかもしれません。
「もう無理」そう思う前に…
一緒に、その方に合う方法を探してみませんか?
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つくば出張美容サロンゆう美では、ご本人の状態・性格・苦手・ご家族の不安に合わせて、無理のない整え方を一緒に考えています。
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対応は、ゆう美 代表 小久保 ますみが担当します。

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