【コラム16】「鏡、見てみる?」そう思えた日の話|髪を整えることは、“自分を大切に思える時間”かもしれない

「もう髪なんて気にしてないから。」「鏡を見る必要もないから。」「どうせ家から出ないし…」

そんな言葉を聞くことがあります。

その言葉の奥にある気持ちは、本当は、“どうでもいい”ではないこともあると思っています。

ただ、今の自分は

・髪を切ることが難しくなった。

・美容室へ行けなくなった。

・体力が落ちた。

・寝たままになった。

・障がいがある。

・医療的ケアがある。

・認知症がある。

周りから見ると、“髪を切ること”が後回しになる理由はたくさんある。

そして家族も、食事、通院、排泄、睡眠、薬、体調。

毎日 生活するだけで精一杯。

だから、「髪くらい仕方ない」になる。

でも、本当にそれだけでしょうか?と思う。

■当たり前が、当たり前じゃない世界

例えば私たちは、髪が伸びたら

・カットしに美容室へ行く。

・鏡を見る。

・前髪を気にする。

・「ちょっと切ろうかな」と思う。

でも、それが当たり前じゃない人がいます。

・座っていられない。

・移動が難しい。

・音が苦手。

・触られるのが怖い。

・医療機器がある。

・疲れやすい。

・急な予定変更が不安。

・化学物質が苦手で外出できない

たった髪を切りに「美容室へ行く」だけの事、と思うかもしれませんが

その一つが、とても高いハードルと感じる方が多くいらっしゃいます。

だから、“できない”で終わってしまうのではなく、

できない。じゃなくて、“どうしたらできるに変えられるか”を考えたい。

それが、ゆう美が大切にしていることです。

■「鏡、見てみる?」

「最近、鏡見ないんです」「髪も気にしなくなっちゃって」「どうせ嫌がるし…」

ご家族さまがいました。

でも、そう言いながら、少し寂しそうでした。

お話を聴いてみると、実際、最初は難しかった。

・急に触ると固まる。

・耳まわりで顔がこわばる。

・音に敏感。

・人が増えると落ち着かない。

・家なら安心と思ったら、

・逆に緊張する日もある。

だから、ゆう美は、まず“その人”を知ることから始めました。

・どんな声だと安心?

・どこを触られるのが苦手?

・どんな順番だと落ち着く?

・今日の体調は?疲れていない?

・好きな動画を見ていると安心する?

・家族が近くにいる方が安心?

様々な角度から、お話を伺い、

少しずつ、距離を縮めながら、試しながら、急がず、押し付けずに…

・「ここ触るね」

・「耳の近くだよ」

・「こんな音がするよ」

・「絵をかいてみようか?」

・「ピアノを弾いてみる?」

と、お一人お一人のペースと好き、得意とすることを引き出し

・安心できる声のトーン

・安心できる触れ方

・安心できる空気

“普通”はこうだからと合わせるのではなく、“その人に合う方法”を探していく。

すると、整え終わったとにご家族が、少し迷いながら言いました。

「鏡…見てみる?」

すると、ふと目線が動いた。

少し見る。

また見る。

前髪を少し触る。

そして、もう一回見る。

ほんの少し、照れたような表情。

その時、ご家族が小さく言いました。

「あ…見たいと思ったんだ」

その言葉が、今でも忘れられません。

■髪を整えることは、見た目だけじゃない

私は思います。

髪を整えることって、

・ただ短くすることじゃない。

・ただ清潔にすることでもない。

・鏡を見てもいいと思えること。

・少し自分を気にしてみようと思えること。

「ちょっといいかも」と思えること。

それは、“自分を大切に思える時間”につながることがある。

そして、ご家族が自信をもって、 「鏡で、見せてもいいかな」と思えたり…

本人が、 「見たい」と思うこと。

そんな小さな心の変化が起きることが何より、大切なんだと思う。

■“できない”で終わらせない

私は、「無理だから仕方ない」で終わりたくありません。

できない。ではなく、“できる形を探す”

・座れないならどうする?

・音が苦手なら?

・触られるのが苦手なら?

・移動が難しいなら?

・その人の特性に合わせた方法は?

少しずつ、一緒に、探していく。

その小さな積み重ねの先に、鏡を見たいと思える瞬間があるかもしれない。

私は、そう思っています。

■最後に

もし今、

・「もう美容なんて無理」

・「髪なんて後回し」

そう思っているなら、“諦める”前に、少しだけ相談してください。

当たり前が、“当たり前じゃないからこそ”

“できない”を、“できる”に変えていく方法があるかもしれません。

髪を整えることは、見た目だけじゃない。

“その人らしさ”を守ること。

そして、鏡を見たいと思える心を、少し取り戻すことなのかもしれません。

【ご相談はこちら】

・美容室へ行けない
・鏡を見なくなった
・髪を整えるのを嫌がる
・医療的ケアがある
・寝たきり・車椅子・バギー
・どんな方法なら安心か分からない

“まだ頼むか決めていない”そんな段階でも大丈夫です。

つくば出張美容サロンゆう美では、ご本人の特性・状態・安心できる条件に合わせて、


「うちでもできる?」
「こんな状態だけど大丈夫?」
「嫌がるけど、どうしたらいい?」
そんな相談から始まることが多いです。

つくば出張美容サロンゆう美では、髪を切る前に、
“その人に合う整え方”を一緒に考えることを大切にしています。

・どんな音が苦手?
・どんな声かけが安心?
・どんな触れ方なら落ち着く?
・疲れやすい時間帯は?
・不安になりやすい環境は?

“できない”で終わらせず、「どうしたらできるに変えられるか」を一緒に探します。
まずは、「相談だけ」でも大丈夫です。

「コラムを見ました」と送っていただけるとスムーズです。

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