【コラム17】命を守るだけじゃなく、“その人らしさ”も守りたい|どんな時でも人生の節目にも整容が必要な理由|
「髪なんて、今じゃなくてもいい」命と比べたら、2の次、3の次。そう思う日があります。

自分の事も一緒に精一杯。
呼吸。
食事。
排泄。
薬。
体調。
通院。
学校。
介護。
仕事。
眠れない夜が続く。
体力的にも…
正直、髪どころじゃない。
それは、甘えでもなく、悪いことでもなく、現実なんです。
・命を守ること。
・生活を守ること。
それが最優先で当然のことです。
でも、私は時々 思うことがあります。
同じ時間を“生きる”だけじゃなく、“その人らしく生き活かす”ことも、大切なのではないかと。
■人生の節目に、整容がある
人は、人生の節目で整えることを大切にします。
例えば、入学式、成人式、就職、結婚式、面会、誕生日、久しぶりの再会
写真を撮る日、お見舞い、そして、最期に会う日も…
なぜ整えるのでしょう。
・誰かによく見られるため?
・ちゃんとして見えるため?
もちろん、それもあるかもしれません。
でも本当は、もっと深いところにある気がします。
・「会いたい」
・「自分らしくいたい」
・「今を大切にしたい」
こんな気持ち。だから人は、髪を整えるのかもしれません。
■「本当は会わせたかった」
以前、こんなご家族がいました。
「久しぶりに会わせたい人がいるんです」
でも、少し迷っていました。
・髪が伸び放題で…
・前髪で目が隠れて、以前の雰囲気とは全く違っていて…
・表情も少し見えにくく、体調も波があって…
それに、「今さら髪なんて…」「本人も気にしてないし」「嫌がるかもしれないし」
と勝手に思っていました。
でも、「本当は会わせたかったんです」
ぽつりと言いました。
「でも、この姿を見たら、本人がかわいそうかなって思って…」
そこにあったのは、諦めではなく、愛情と迷いだと感じました。
だから、あらためて思います。
急がない、無理しない、その人に合う方法を探す。
・安心できる声のトーンと声かけ
・安心できる環境
・安心できる空気つくり
“普通”ではなく、“その人らしい整え方”を一緒に考える。
そして、整え終わったあとにご家族が、少し驚いたように言いました。
「あれ…目に力が戻った」そして、少し迷いながら、「鏡…見てみる?」
すると、ふっと目線が動いた。
少し見る。
また見る。
前髪を少し触る。
ほんの少し。
照れたような表情。
その時、ご家族が小さく言いました。
「なんか…人に会わせたいなぁ(*^^*)」
私は、その言葉が忘れられません。
■整容は、贅沢ではなく尊厳かもしれない
私は思います。
整容って、ただ髪を切ることではなく、ただ清潔にすることでもない。
人がまた鏡を見たいと思えること。
・「少し整った」と感じられること。
・「会いたい」と思えること。
・「写真撮ろうか」と思えること。
そして、“私は私”と思えること。
身なりが整い、心が動いた時、行動したくなる!!
それは、その人の尊厳を守ることに、少し近いのかもしれません。
・命を守る医療
・生活を支える介護
そして、
・“その人らしく生きる”を支える整容
私はここを大切にしたいと思っています。
■“できない”で終わらせない
・寝たままでも。
・車椅子でも。
・バギーでも。
・認知症でも。
・医療的ケアがあっても。
「もう無理かな」ではなく、“どうしたらできるに変えられるか”を考える。
当たり前が、当たり前ではないからこそ。
その人に合う方法で、その人らしく。
私は、どんな時でも、“その方の尊厳を守るための整容”を大切にしたいと思っています。
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・美容室へ行けない
・久しぶりに会いたい人がいる
・写真を撮りたい
・鏡を見なくなった
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